花粉症や通年性鼻炎の症状を抑えるチカラを持つ乳酸菌
どうやって見つけたの?
「ラクトコッカス・ラクティス T-21(乳酸菌T-21)」は、1990年に東京農業大学岡田早苗教授により、長野県志賀高原にてツルコケモモ(洋名:クランベリー)から採取保管され、日清食品グループの研究所「the WAVE」にて、花粉症等のアレルギー症状を抑える効果を発見。
「ラクトコッカス・ラクティス」は乳酸球菌の一種。チーズやヨーグルトといった世界中で食べられる食材に含まれています。
どんな働きをするの?
臨床試験により「花粉症に対する有効性」「通年性鼻炎に対する有効性」の2つの働きを実証しました。
通年性鼻炎には3週間、花粉症には4週間で効果を発揮することを実証しました。他の乳酸菌と比較して、免疫系に働きかけるチカラやスピードが優れていると考えられます。
1.「花粉症に対する有効性」
乳酸菌T-21の摂取により、花粉症のさまざまな症状が緩和されることを実証。
臨床試験の方法
例年スギ花粉症に悩まされている被験者19名に、乳酸菌T-21を含む被験食あるいは含まないプラセボ食品を4週間摂取してもらいました。
鼻づまり、鼻のかゆみ、くしゃみが緩和!
プラセボ食を摂取した時に比べて、被験食を摂取した時は、3~4週間の摂取で「鼻づまり」、「鼻のかゆみ」、「くしゃみ」などが緩和されることがわかりました。
- 出典:
- 日本農芸化学会2016年度大会より一部改編
2.「通年性鼻炎に対する有効性」
乳酸菌T-21の摂取により、通年性鼻炎のさまざまな症状が緩和されることを実証。
これらの試験により乳酸菌T-21は花粉症には4週間、通年性鼻炎には3週間の摂取で効果があることが実証されました。
臨床試験の方法
通年性鼻炎を発症している被験者23名を2群に分け、11名には乳酸菌T-21を含む被験食、もう一方の12名には乳酸菌T-21を含まないプラセボ食を摂取してもらいました。
鼻粘膜の腫れ、鼻粘膜の赤みが改善!
被験食を摂取した被験者では、摂取前に比べて「鼻粘膜の腫れ」が3週間の摂取で緩和されており、またプラセボ食を摂取した被験者に比べても軽減していることが明らかになりました。「鼻粘膜の赤み」も被験食を摂取した被験者では、摂取前に比べて改善していました。さらに、花粉症を悪化させる血液中の免疫細胞である2型ヘルパーT細胞(Th2細胞)が減少していることもわかりました。
- 出典:
- 日本農芸化学会2016年度大会より一部改編